化学肥料Q&A



質問U-5. 化学肥料を使うと味や品質が落ちるのですか。

有機農業で栽培した農作物は品質が高く、化学肥料で栽培した農作物の品質は低いといわれますが、化学肥料を適切に使えば、高品質の農作物が得られます。

図F10

 有機質肥料では、土壌中で分解されてから効果が現れるので、窒素の効き方が遅いのです。しかし、それがかえって窒素が過剰になるのを防いでいます。
 窒素が少ないと作物体内の窒素(タンパク質)含有量が少なくなり、これが味や保存性に関係します。お米の味を決めるのは品種などの影響が大きいのですが、品種が同じなら窒素が少ないほど柔らかく粘りのある米になるといわれています。野菜や果実では、窒素が多いと大味でやはり味が劣ります。
 堆肥などの有機物を連用している土壌では団粒構造が発達し、水の補給が安定して比較的低く保たれます。このような条件では作物体の水は低く抑えられ、食味がよいものになります。
 このように食味のよい作物ができるメカニズムがわかると、化学肥料にも応用することができます。今では窒素肥料の施用量、施肥時期などを調節することで、収量を下げずにおいしいお米を作ることができます。肥効調節型肥料を使えば窒素の吸収を好きなように調節することもできます。
 野菜ではベッドを使って節水栽培をするなどにより、おいしいトマトなどを作ることができるようになっています。


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