化学肥料Q&A


質問W-1 日本農業の現状はどうなっていますか。

日本農業が危機的な状況にあります。食料品の輸入増加、農業従事者の高齢化、後継者不足、農山村の過疎化など農業分野の努力だけでは解決しない多くの難問を抱えています。

E74

 昭和59年をピークにわが国の農業総生産額は減り始めました。野菜や果実など、そのあと少し増えたものもありますが、日本の農業生産は低下の一途をたどり、輸入への依存度が増しています。
 温暖な自然に恵まれた日本は、農業に適した国ですが、経済の高度成長が続いて、若い労働力は農業から工業へ、3次産業へと移動していきました。農業に従事している男子の平均年齢は60歳を越えており、日本の農業は高齢者によって支えられています。
 昭和35年に600万ヘクタールあったわが国の耕地面積は、500万ヘクタールを割ってしまいました。東北地域の農地面積に相当する分がなくなったことになります。農村には、何も作らず放棄された農地が目立ちます。そして今、日本は外国の農地1200万ヘクタール分の農産物を輸入しています。
 なぜ日本の農業はこんなに弱体化したのでしょうか? 農業と他の産業との所得差が大きくなり、農業は魅力のない仕事になってしまったからです。自由化が進んで、外国の安い食料が大量に輸入されるようになり、内外の価格差は大きくなりました。土地の値段が高く、一戸当たり農地面積が小さく、労賃の高い日本の農産物は、生産コストだけで勝負する限り、輸出用に大量生産する外国の農産物に勝てるはずはありません。しかし、値段が安いからといって、自分たちの食べ物を、外国に依存し続けて良いものでしょうか。
 わが国も農業生産の規模拡大や効率化につとめ、生産コストの低下をはからねばなりません。しかし、私たちの生命を支える食料生産については、経済性だけでなく、国民の安全保障や国土環境の保全などを含め総合的に考えるべきではないでしょうか。

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