化学肥料Q&A


質問W-3. 食料の安全保障とは、どういうことですか。

石油はなくても生きて行けますが、食べ物がなければ生きて行けません。すでに外交上の武器になっている食料の輸入が止まっても、生きていける道を準備しておくのが、食料の安全保障策です。

C26

 武力で攻められた時のために、軍事力を持つのがこれまでの安全保障策でした。アメリカの核の傘に入るというのも、その変形でしょう。東西対決の冷戦構造が崩れて、武力侵攻や紛争の軍事力による解決は少なくなりつつあります。そして、それに代って資源供給や経済協力を武器にした外交戦略が使われるようになりました。例えばOPECが石油の価格引上げや輸出停止で、石油輸入国を脅かす、といったやり方です。
 食料はすでに外交戦略の武器になっています。圧倒的に大きい穀物輸出力をもつアメリカなどは、「輸出禁止」の手段で食料輸入国に妥協を求めることができるわけです。
 日本は資源のない国ですから、石油も金属資源も輸入がとまると大変ですが、これらには太陽エネルギーなど代りになるものがあります。しかし食料には代替物がありません。
 食料の60%を外国に頼っているわが国では、国の独立を保ち、国民の安全を守るために、アメリカなどの輸出停止も想定した準備体制を整えておくべきでしょう。そのためには、1.食料、とくにコメなど穀物の自給力を高めること、2.必要量の3か月分くらいのコメを備蓄する、3.食料の輸入先を分散し、一国集中を避ける、4.そして、金に物を言わせて世界から食料を買い漁るやり方を改め、信頼される国になるよう努める、ことなどが必要でしょう。

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