化学肥料Q&A


質問T-5. 肥料の品質についてはどんな点が重要ですか。

有効な成分がきちんと含まれ施肥設計が確実にたてられること、有害な成分が含まれていないこと、取扱いが容易なことが必要です。

図C48

 肥料としては、当然目的とする肥料成分が含まれていなければなりません。このような成分を肥料の主成分といいます。窒素・リン・カリウムの三要素、カルシウム(石灰)、マグネシウム(苦土)、ケイ素、マンガン、ホウ素が日本では主成分となっています。
 窒素・リン・カリウムなどの施用量は、作物・土壌・地域などで基準があります。土壌診断を受けると、もっと正確な処方箋が入手できます。推奨された施用量より少ないと収量が低下し、また多過ぎると作物の品質が悪くなったり、環境に影響することがあります。普通肥料(化成肥料など市販の肥料)には保証票が付けられていますので、成分の量が分かるようになっています。
 肥料に有害成分がないということも当然のことです。そのため普通肥料には公定規格が決められており、有害成分を含まないように配慮しています。新しい肥料、特に産業廃棄物を原料に使った場合には、有害成分の分析ばかりでなく、植物を使って害がないことを国や県の肥料検査官がチェックしています。
 肥料の物理性も重要です。吸湿してベトついたり、固結して固まるのは困ります。機械施肥をする時には、肥料が自由に施肥機から流れ落ちなければ施肥ムラになってしまいます。肥料粒が丸くそろっており、適当な硬さで壊れないことも必要です。水田では肥料の粒が浮くのも避けるように苦心しています。(浮くのは成分が溶けてしまった抜け殻で、肥効にはあまり関係ないことも
分かってはいるのですが)。
 化学肥料はこのような品質を満足するように作られています。また品質ではありませんが、流通上でもっとも重要なのは、必要な肥料が必要な時に農家が確実に入手できることです。大量に計画的に生産される化学肥料は、この点からも安心して農家が使える物なのです。

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